雨が空を見限る

宮木野は今日も雨です。

今年はなんて雨の多い秋なのでしょうか。

歳を重ねてから秋の長雨は嫌なものだと感じています。

花の色は 移りにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに

「秋雨叹」 第三首(杜甫)

瞿塘秋雨歇,瀟湘霽景秋。
寒灯思旧事,断雁警愁眠。
尋常車馬客,旧雨来,今雨不来。
羸老憂端及,欹傾懶再談。

瞿塘では秋の雨が止み、瀟湘では秋の晴れた風景が広がる。
寒々とした灯火の中、過去の出来事を思い出し、飛び去った雁が私の悲しげな眠りを驚かす。
いつも訪れる友人たちは、昔の友は来るが、今の友は来ない。
老いに弱り、心配事が次々と湧いてきて、傾いた体では、もう再び語り合う気力もない。

中国語の発音で「雨」と「友」の音が似ているらしく、杜甫が「秋述」のなかで「友」を「雨」に置き換えて使っています。
「秋、私は病気のため長安の旅宿に臥せっている。いつも自分を訪れる者といえば、それは古くからの友人で、新しい友人は誰も来ない」と書かれています。

秋、杜子臥病長安旅次。       秋、杜子病に長安の旅次に臥す。
多雨生魚、青苔及榻。        多雨魚を生じ,青苔(セイタイ)榻(トウ)に及ぶ。
常時車馬之客、舊雨來、今雨不來。  常時車馬の客,舊雨來たり。今雨來たらず。

秋、長安で病気になり宿で寝込んでしまった。
魚が生まれるのではないかと思われるほど雨が降り寝台には青カビが生えてきた。
いつも自分を訪れる者といえば、それは古くからの友人で、新しい友人は誰も来ない

 《全唐文》卷三百六十〈杜甫二·秋述〉
秋,杜子卧病长安旅次,多雨生鱼,青苔及榻。
常时车马之客,旧雨来。
今雨不来,昔襄阳庞德公至老不入州府,而扬子云草元寂寞,多为后辈所亵,近似之矣。
呜呼!冠冕之窟,名利卒卒,虽朱门之涂泥,士子不见其泥,矧抱疾穷巷之多泥乎?
子魏子独踽踽然来,汗漫其仆夫,夫又不假盖,不见我病色,适与我神会。
我弃物也,四十无位,子不以官遇我,知我处顺故也。
子挺生者也,无矜色,无邪气,必见用,则风后、力牧是已。
于文章,则子游、子夏是已,无邪气故也,得正始故也。
噫!所不至于道者,时或赋诗如曹、刘,谈话及卫、霍,岂少年壮志,未息俊迈之机乎?子魏子今 年以进士调选,名隶东天官,告余将行,既缝裳,既聚粮,东人怵惕,笔劄无敌,谦谦君子,若不得已,知禄仕此始,吾党恶乎无述而止!

小学校1年から6年まで1クラスでした。「同級会をするよ」と連絡がありました。この歳になるとクラスの幾人かが死亡しています。間もなく死を迎えるやつもいると聞く、、、

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